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2008年10月17日(金) 00時12分

<イラン>アジア枠1議席めぐり外交攻勢 国連非常任理事国毎日新聞

 【テヘラン春日孝之】国連で17日に行われる安全保障理事会の非常任理事国(改選5カ国)選出選挙で、アジア枠の1議席を日本と争うイランは水面下で外交攻勢を強めている。日本が過去9回、通算18年間、ブラジルと並んで最も長く理事国を務めてきたのに対し、イランは1956年を最後に親米王政時代を含めて約半世紀間遠ざかっていた。立候補表明は96年。「地域大国」を目指す上で、安保理入りは当面の悲願だ。

 ファルス通信によると、アフマディネジャド大統領は先月「安保理は一部大国に独占され、一部の国の安全保障しか担っていない。安保理が民主主義を信じているのであれば、イランを迎えるべきだ」と発言。昨年立候補した日本に「順番ではイランだ。立候補を取りやめるよう望む」と翻意を促した。

 同国のカザイ国連大使は「(米国追従の)日本はイランのように国際社会に影響を与えられる国家ではないのに」と不満を示す。

 モッタキ外相は7月にテヘランで開かれた非同盟諸国会議で支持を求めた。アラグチ駐日大使も「(イランをテロ支援国家に指定している)米国がイランに投票しないよう圧力をかけるだろうが、我々は総力を挙げて活動している」と語る。

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