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2008年10月17日(金) 08時56分

インテル、「サーバ向けSSD」を投入——冷却/電力コスト削減を狙うITmediaエンタープライズ

 インテルは10月16日、サーバ、ワークステーションおよびストレージシステム向けのソリッドステートドライブ(SSD)「X-25E Extreme SATA SSD(以下、X-25E)」の出荷を開始した。X-25Eは50nmプロセス技術で製造されたシングルレベルセル(SLC)のNAND型フラッシュメモリを搭載している。

 一般にSSDをサーバ/ストレージシステムに採用すれば、HDDと比較して大幅にI/Oボトルネックが改善される。インテルの発表によれば、ストレージ性能を示すベンチマーク(IOPS:Input/Output Per Second)において、X-25EはHDDに対し約100倍の数値を記録したという。またインテルでは、ユーザーは同製品を採用することで、データセンターの冷却や電力に起因するコストを削減し、総保有コスト(TCO)を5倍以上低減できると試算している。

 X-25Eは、特に処理負荷の高いシステム向けに開発された。32Gバイト版のX-25Eは、4Kバイトのランダムリードおよびライトで、それぞれ3万5000IOPS/3300IOPSを記録している。読込み遅延時間は75マイクロ秒となる。可動時の消費電力は2.4ワットに抑えられ、1ワット当たりのパフォーマンスは最大1万4000IOPSとなる。同製品は2.5インチのサイズで、連続読み込み速度は最大250Mバイト/秒、連続書き込み速度は最大170Mバイト/秒に達する。設計においては長寿命化が図られ、32Gバイト版では3年間で最大4ぺタバイト(1日当たり3.7テラバイト)のデータ書き込みが可能だという(64Gバイト版は2倍の容量を書き込める)。


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