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2008年10月16日(木) 09時44分

FTC、国際規模のスパム送信組織を摘発ITmediaニュース

 米連邦取引委員会(FTC)は10月14日、処方せん薬や強壮剤と偽った製品を宣伝するスパムメールを世界規模で送信していた組織を提訴したと発表した。

 この組織は、スパム対策ブラックリストのSpamhausで世界最大の「スパムギャング」と認定されている。FTCはスパムを受け取ったユーザーから、これまでに300万件以上の苦情を受けているという。裁判所はこの組織に対し、スパムの送信と誤った製品広告の一時的な差し止めを命じるとともに、消費者救済裁判に備え、被告の資産を差し押さえた。ニュージーランド政府もFTCと協力、同様の法的措置を取っている。

 被告は、ニュージーランド国籍でオーストラリア在住のランス・アトキンソンと、米テキサス州在住のジョディ・スミス、および両者が運営する4社。アトキンソンと別の共同事業者は、2005年6月にも同様のスパム組織運営を行ったとして、FTCから220万ドルの支払いを科せられている。

 被告らは世界中からスパム送信者を募り、「Affking」と呼ばれるアフィリエイトプログラムで運営されているWebサイトへと消費者を誘導するスパムメールを大量に送付していた。自らを米政府公認の薬局と偽り、米食品医薬品局に認可されていない処方せん薬や、記載された成分がまったく含まれていない薬などを販売していた。

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