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2008年10月16日(木) 21時44分

◎【麻生首相ぶらさがり詳報】相次ぐ11月総選挙の声に「自民党は実に自由な政党」(16日夜)産経新聞

 麻生太郎首相は16日夜、首相官邸で記者団に対し、自民党内から11月中の衆院総選挙という声が上がっていることに関し「自由民主党は実に自由な政党です」と皮肉交じりに述べた。ぶら下がり取材の詳細は以下の通り。

【追加経済対策】

 −−今日、補正予算が成立して、先ほど追加の経済対策について政府・与党の会議が開かれたが、追加経済対策で首相は国民にどんなメッセージを伝えたいか

「今回の追加を出させていただいたのは、補正を上げるのに作った原案を作ったとき、あれ8月末、今は明らかに9月の15日以降の米国からのいわゆる金融危機というものに関して、日本としてこれをあらかじめ景気対策というものをやっておかねばならん。中小企業の資金繰りなどなど、いろんなことが言われています。しかし、一番の問題は、僕は生活対策というところが一番みんな言わないけど、欠けてんじゃないんですかね、みんな。僕はそこらのところが、一番肝心だと思っていましたから。地方というまあ東京都以外っていうかな、地方。それから生活対策、そして中小零細企業というところが一番、今回の金融危機で影響を受けるところはそこらかなあと、僕はそう思ってましたから。ここのところをきちんと出すというのが、しかも早急に出すという必要があると思っていましたから、10、11、12(月)っていうのはこれ第3四半期って言うんですけど、この資金繰り、年末の資金繰り、明けて1、2、3(月)。この資金繰り、この2つがやっぱり経営としては一番きついところですから。そういった意味では早急に立ち上げる必要があると思ってましたんで、この時期、予算が通った段階で出そうと思ってましたんで、今日お願いをさせていただいたということです」

【解散総選挙】

 −−今日、補正予算が通って、新テロ対策特別措置法案も明日から審議入りする。こういう状況で与党内からは11月中の選挙という声が上がっているが

「どこからです?」

 −−例えば今日、町村信孝前官房長官が派閥の会合でそういう話をした。そういう声についてどう考えるか

「あのう、僕は何回も同じことしか言わないんで。あの、今、景気対策というものが大事なんじゃないのかということを申し上げておるんで、まずは景気対策。その前にテロというのがやらないといけませんので、これをやらないって選択はありませんから。私はこのテロ、景気対策、その後に消費者庁(関連法案)いろいろありますんで、そういったのを考えていかにゃいかんと思ってますけど」

 −−そういった話を繰り返していると思うが、それにもかかわらず与党内からそういう声が上がっていることについては

「自由民主党ってところは実に自由な政党です」

 −−ASEM(アジア欧州会議)から帰国後、東京・秋葉原で街頭演説をすると聞いている。自民党本部でポスターやCMの撮影をしたが、そういうことを考え合わせると月内解散も視野に入れていると勘ぐりたくなるが

「いつもそれしか聞いてないんで、あの繰り返しは自由です。自由なところですから。答えもずっともう申し上げてる通りです。いいですか?」

【マルチ商法】

 −−民主党の前田雄吉議員がマルチ商法の業者から献金を受けて国会で擁護するような発言をしていた。それで離党したが、今日、野田聖子消費者行政担当相も12年前に同じような擁護するような発言をしていたが、どのように考えるか

「僕ちょっとこれ詳しく知らないんで、コメントのしようがありません」

【医療改革】

 −−読売新聞が医療改革の提言をまとめて今朝の朝刊で発表した。具体的には、若手医師を計画的に配置して医師の偏在を解消するというようなことを挙げているが、それについての感想は

「こういうときはもう少し宣伝した方がいいよ。珍しくまともな記事だったんじゃない。珍しくというとお宅のあれが怒るかもしらんけど。憲法のときといい今回のときといい、かなりきちんとした記事だったと思いますよ。全部読んだわけじゃないけれども。あの、いろいろなことを考えなきゃいかん。こういった時期にああいった、きちんとした、かなりの長時間かかけてあれ調べたんだと思いますけど。あそこのところはよく歩いてるね。うーん。それはそう思いました」

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