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2008年10月16日(木) 12時43分

10万円超の画像処理ソフト「VRS」の実力を見てきたITmedia Biz.ID

 ビジネス文書の管理方法と効果的な活用を考える「eドキュメントJAPAN 2008」が、東京ビッグサイトで開催されている。ECM(enterprise content management:企業内の文書などをデジタル化し、管理/共有する手法)関連のセミナーや製品の展示が行われる中、PFUのブースで「VRS(Virtual ReScan)」をバンドルしたイメージスキャナを見てきた。

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 VRSとは、米Kofaxが販売する画像処理ソフトのこと。これまでもPFUの「fiシリーズ」のオプションとして、10万円を超える価格で販売していたが、同スキャナシリーズに標準でバンドルされることが10月14日に発表された。

 会場のPFUブースには、通常の画像処理ソフトでは正しく認識しにくいという背景色の濃い紙や、印字が薄い紙が用意されていた。これらを通常の画像処理ソフトで読み取った場合と、VRSを用いて読み取った場合の違いを、画像で見てみよう。

 VRSは、画像の背景色の均一化、色の自動検出などを行って画像データを生成する。そのため、暗い背景や印字の薄い紙でも、文字をはっきりと読み取れる。また、文字のふちを滑らかに補正する機能も搭載しているため、OCRの認識率を高める効果もあるという。

 「高画質で読み取れる分、画像のデータサイズが大きくなってしまうのでは? と思われるかもしれないが、実際はその逆。元画像からノイズなどを取り除いてデジタルデータ化するため、サイズはむしろ小さくなる」(Kofax Japan)。一般的なカラー画像であれば約半分、モノクロ画像であれば約3分の1程度になるという。

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