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2008年10月15日(水) 23時58分

<前田雄吉議員>講演料問題で民主離党 衆院選に立候補せず毎日新聞

 民主党の前田雄吉衆院議員(比例東海)は15日夜、国会内で小沢一郎代表と会談し、業務停止処分を受けたマルチ商法業者から講演料を受け取っていた問題で「党に迷惑をかけた」として、既に得ていた次期衆院選愛知6区の公認を辞退し、離党する意向を伝えた。併せて次期衆院選に立候補しない考えも伝えた。

 小沢氏は会談後、党本部で記者会見。前田氏の申し出を了承したことを明らかにしたうえで「政治家の出処進退は自ら決するべきだ。どうすれば皆さんに迷惑をかけないか若干意見を申し上げたが、最終的には本人の申し出だ」と述べた。離党手続きや、公認返上に伴う新たな公認候補の選定については「第一義的に県連で判断すること」としている。

 前田氏は14日夜にも小沢氏に呼ばれ、東京都内の小沢氏の個人事務所で事情聴取を受けた。小沢氏は「他に献金はないか」などと確認した後、前田氏に対し「(対応は)自分で考えろ」と指示したという。

 関係者によると、党幹部は前田氏の問題に関して14日の段階で「厳しい対応が必要だ」として公認取り消しを含めた対応を検討しており、これを受けて前田氏が決断を迫られたものとみられる。

 前田氏は愛知県出身。00年の衆院選愛知6区で初当選し、当選3回。小沢氏を支持する民主党の政策グループ「一新会」の事務局長も務めたが、今回の事態で事務局長を辞任している。【田中成之】

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