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2008年10月15日(水) 20時12分

民主・前田衆院議員が議員辞職を否定 「後ろめたいことはない」産経新聞

 民主党の前田雄吉衆院議員は15日、国会内で記者会見し、自身が代表を務める政治団体がマルチ商法業者から講演料や政治献金を受け取っていた問題について「後ろめたいことはない。わたしは胸を張って生きていく」と述べ、議員辞職や離党の考えはないことを明らかにした。また、国会での質問を同業者から依頼されたかを問われ、「まったくない」と否定。業者からの献金について「私の質問となんら因果関係はない」と述べた。

 民主党の小沢一郎代表は14日夜、都内の個人事務所に前田氏を呼び、約2時間にわたって事情を聴いた。前田氏によると、小沢氏は「他に献金はないか」「業者との会食はしていたのか」とただし、今後の対応について「おまえの考えることだ」と述べたという。

 前田氏は小沢氏を支持する議員グループ「一新会」の事務局長を13日に辞任。14日には、小沢氏からの指示を受けて、業務停止命令を受けた3業者からの講演料計210万円を返還している。

 前田氏は会見で、次期衆院選に民主党から立候補する考えを強調したが、政府・与党は民主党を追及する構え。民主党内には「前田氏の次期衆院選の公認を取り消すべきだ」(中堅)との厳しい声もあり、小沢氏ら執行部は難しい対応を迫られそうだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081015-00000582-san-pol