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2008年10月15日(水) 21時42分

冷凍インゲンで吐き気・しびれ、東京・千葉などで11件読売新聞

 中国産冷凍インゲンから有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が検出された問題で、千葉県柏市保健所は15日、問題の商品と同じ製造ラインで同一時期に製造されたインゲンを食べた同市内の2人が、吐き気や舌のしびれを訴えていたと発表した。

 いずれも深刻な健康被害はないという。同保健所は未調理の商品を回収し、県衛生研究所で殺虫剤混入について調べている。

 同保健所によると、市内の30歳代の男性会社員は約1週間前にイトーヨーカ堂系列のスーパーで冷凍インゲンを購入。15日朝に食べたところ、舌にピリッとしびれと吐き気を感じ、すぐに吐き出したという。

 また、8日に購入した商品を12日夕に食べた30歳代の主婦は、「中学生のめいと食べたが、自分だけが舌にピリッとしびれを感じた」と話しているという。

 このほか15日午後8時までに東京、神奈川、千葉、福島の保健所などに「問題の冷凍インゲンを食べて吐き気や下痢の症状が出た」などという相談が計9件寄せられた。

 ほとんどの症状は有機リン系殺虫剤の中毒とは異なり、「ジクロルボスとの関連は薄い」(都福祉保健局)とみられるが、各保健所では余った食材を回収し、関連を調べている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081015-00000055-yom-soci