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2008年10月15日(水) 18時27分

2人が異常訴える=冷凍インゲン食べた男女−製品回収し分析・千葉時事通信

 千葉県柏市保健所は15日、市内の男女2人から、中国製冷凍インゲンを食べた後、吐き気や舌のしびれを感じたと届け出があったと発表した。いずれも体調不良を訴えた東京都八王子市の主婦が購入し、殺虫剤ジクロルボスが検出された製品と同じ賞味期限で、製造日や工場を示す番号も同一だった。同保健所と県警は食べ残しを回収、殺虫剤混入の有無などについて分析を始めた。結果は早ければ16日昼ごろ判明する見通し。
 同保健所によると、2人のうち30代の男性は15日午前6時、ゆでてサラダに入れたインゲンを数本食べて吐き、舌のしびれを感じたという。その後、症状は治まったので病院の診察は受けなかった。
 もう1人は30代女性で、12日夕に煮物にして10−20本を食べた際、舌がぴりっとした。一緒に食べた10代のめいは、同日も13日夕に1人で食べた際も異常は感じなかったという。
 男性は「イトーヨーカドー」系列の「ヨークマート新柏店」、女性は8日に「ヨークマート花野井店」で購入していた。製品は既に店頭から撤去されている。
 柏市保健所の担当者は、2人から回収した際には、特に異臭やべとつき、袋の異常などには気付かなかったという。回収分の検査は県衛生研究所が委託した。 

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081015-00000119-jij-soci