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2008年10月15日(水) 21時03分

振り込め詐欺で集中警戒…でも全国で3件600万円被害読売新聞

 警察庁は15日、振り込め詐欺の集中警戒日として5万人以上の警察官を全国各地の現金自動預け払い機(ATM)周辺に投入したものの、同日夕までに全国で3件の被害が確認されたと発表した。

 うち1件は警察官2人が警戒する目の前で振り込まれていた。「被害ゼロ」を目指していた同庁は「残念な結果になったが、1か月の被害を半減するよう引き続き努力したい」としている。

 同庁によると、被害が確認された3件の被害総額は600万円。このうち埼玉県志木市では、会社役員の男性(84)が息子を名乗る男から「会社の金を使い込んだ」とだまされ、同市内のATMから200万円を振り込んでいた。ATMには同県警の警察官2人が張り付いて警戒していたが、被害に気がつかず、男性に声もかけなかったという。

 宮城、静岡の両県では高齢者の女性が自宅を訪れた犯人グループの男に現金やキャッシュカードを手渡ししており、ATMは使われなかった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081015-00000051-yom-soci