記事登録
2008年10月15日(水) 20時39分

日立、ミッドレンジ・ストレージの最上位機種「AMS2500」を販売開始Computerworld.jp

 日立製作所は10月15日、同社のミッドレンジ・ストレージ製品群「Hitachi Adaptable Modular Storage 2000シリーズ」(以下、AMS2000シリーズ)の最上位機種となる「AMS2500」の販売を開始した。ディスク容量約285GB/ファイバ・チャネル(FC)16ポートの最小構成価格は875万9,100円となる。

【関連画像を含む詳細記事】

 AMS2000シリーズは、システム設計および運用管理にかかる作業負荷を軽減する「ダイナミックロードバランスコントローラ」をミッドレンジ・クラスのディスクアレイとしては業界で初めて搭載するなど、ユーザーの使い勝手の向上を追求させた製品群である。今回、同シリーズのラインアップに追加されたAMS2500は、トランザクション性能が約2倍に向上し、物理ポート数などの拡張性も最大2倍に向上した最上位機種となる。

 AMS2000シリーズにおける最大の特徴であるダイナミックロードバランスコントローラは、稼働中のストレージ・システムの負荷分散や性能の自動最適化のほか、物理的容量、論理的容量の双方を自由に拡張可能にする機能を提供する(同機能は今年12月よりサポートが開始される)。これにより、サーバの仮想化などによる上位層の大幅なシステム環境の変化にも、複雑な構成を意識することなく柔軟に対応することができる。加えて、これまでミッドレンジ規模のでのシステムの統合および管理が進んでいなかったユーザー企業においても、容易にシステムを導入することが可能としている。

 今回発表されたAMS2500では、ハードディスク・ドライブ(HDD)の最大搭載台数が、「AMS2300」の倍となる480台(容量472TB)になったほか、FCなどのサーバ接続ポート数も最大2倍となり、システム拡張時の柔軟性と拡張性を高めている。また、同社の従来製品比で最大約4分の1にまでオペレーション作業量を低減するストレージ管理ツール「Hitachi Storage Navigator Modular 2」が用意され、システム管理者にかかる運用管理負荷の軽減が図られている。

 今回、日立は、AMS2500を含めたAMS2000シリーズのラインアップ全3機種を海外市場にも投入し、全世界での販売を開始する。なお、海外市場においては、同社の100%子会社である米国日立データシステムズ(HDS)が販売を行う。

 加えて同社は、国内ミッドレンジ・ストレージ市場におけるさらなる事業拡大を目指し、間接販売を強化する施策として、販売パートナー支援プログラムのメニューを拡充することを発表した。具体的には、ISV(独立系ソフトウェア・ベンダー)との共同検証の実施を通し、販売パートナーに技術情報を提供するだけでなく、国内で初めて、SNIA(Storage Networking Industry Association)認定の技術者資格プログラムを、AMS2000シリーズ向けに提供する。

(Computerworld.jp)

【関連記事】
[特集]ストレージ革命——仮想化・ILM・グリッドで激変するデータ統制基盤
[解説]ストレージ市場で台頭する「コンテンツ・デポ」——高まる大規模リポジトリへのニーズ
オラクル、“初のハードウェア”となるDWHストレージ「Exadata Storage Server」を発表
HP、最大容量820TBの“エクストリーム・ストレージ”「ExDS」を年内投入へ
日立データシステム、NASAの気象データ・システムにストレージ製品を提供

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081015-00000008-cwj-sci