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2008年10月15日(水) 14時43分

“アルミ削り出し”ボディの新MacBookが登場——LEDバックライト、NVIDIAチップを搭載Computerworld.jp

 米国Appleは10月14日、カリフォルニア州クパチーノの本社でイベントを開催し、ノートPC「MacBook」シリーズの新製品を発表した。新しいNVIDIA製グラフィックス・チップとLEDバックライト・ディスプレイ、そしてアルミ削り出しの筐体が新モデルの大きな特徴だ。

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 主力となる新型「MacBook」は、1枚のアルミニウム板から削り出された継ぎ目のない「ユニボディー」を採用し、従来モデルより軽い 2.04kgを実現。Appleでデザインを担当するジョナサン・アイブ(Jonathan Ive)氏は、「MacBook Air」を開発した際に学んだ多くの知識を今回のデザインに生かしたとコメントした。

 1280×800ドット表示の13.3インチ・ディスプレイにはエネルギー効率の高いLEDバックライトを採用。エネルギー消費量を最大で30%削減した。スロット・ローディング式で2層記録に対応した8倍速SuperDriveも搭載している。

 新デザインのマルチタッチ・トラックパッドを搭載したことも、ユーザーにとってはうれしいニュースだ。このガラス製のマルチタッチ・トラックパッドは、従来モデル比で面積が40%広く、ボタンとしての機能も果たす。ピンチ、回転、スワイプといったマルチタッチ・ジェスチャーのサポートを強化し、4本指での操作などが可能だという。

 新しくなったグラフィックス・チップはNVIDIA製で、Appleとの協力の下で新たに開発されたもの。NVIDIA GeForce 9400M(統合型)は16の並列処理コアを持ち、Appleのテストによると、従来モデルと比べ最大で5倍の3Dグラフィックス性能を発揮する。

 CPUには2.4GHzまたは2.0GHzのCore 2 Duoプロセッサを搭載し、国内価格は前者が14万8,800円、後者が18万4,800円。なお、従来モデルと同じポリカーボネート製ボディを持つエントリー・モデル(2.1GHz/Core 2 Duoプロセッサ、13インチ・ディスプレイ搭載)も11万4,800円の新価格で提供される。

 一方、「MacBook Pro」(17インチ・ディスプレイ搭載モデルを除く)のほうも、MacBook同様、アルミニウム製ボディや新グラフィックス・チップ、LEDバックライト・ディスプレイ(15.4インチ)、ガラス製マルチタッチ・トラックパッドを新たに採用。なかでもグラフィックス・チップは、NVIDIA GeForce 9400M(統合型)と同9600M GT(ディスクリート)の両方を搭載する。

 9600M GTは32個の並列グラフィックス・コアを持ち、125GFLOPS(ギガフロップス)のグラフィックス性能を発揮。AppleのCEO、スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏によると、バッテリー駆動時間は9400Mで5時間、9600Mで4時間だという。

 新型MacBook Proには2モデルが用意されている。22万8,800円のモデルは、2.4GHz/Core 2 Duoプロセッサ、2GBメモリ(1066MHz DDR3)、250GBのHDDを搭載する。もう1つは28万8,800円で、こちらは2.53GHz/Core 2 Duoプロセッサ、4GBメモリ、320GBのHDDを搭載している。

(Jim Dalrymple/Macworld.com)

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