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2008年10月15日(水) 18時19分

高速JavaScriptエンジン搭載の「Firefox 3.1」β版が公開マイコミジャーナル

Mozilla Foundationは14日 (米国時間)、Firefox次期バージョンのβ版「Firefox 3.1 beta 1」を公開した。動作環境はWindowsとMac OS X、およびLinux。現時点では、日本語を含む36の言語に対応したバイナリパッケージが提供されている。

Firefox 3.1に向けた初のβ版となる今回のリリースでは、HTMLレンダリングエンジンに「Gecko 1.9.1b1」を採用。JITコンパイラ搭載のJavaScriptエンジン「TraceMonkey」が搭載され (デフォルトでは無効、「about:config」画面で「javascript.options.jit.content」をtrueに設定する必要あり)、JavaScript / Ajaxを使用したWebアプリケーションの処理速度が高速化された。CSS 2.1およびCSS 3プロパティのサポートなど、レイアウト機能の強化も図られている。

最新のWeb技術にも対応。HTML 5で定める「<video>」と「<audio>」エレメントのサポートにより、HTML標準の機能として動画の埋め込み / 再生を実現。W3Cが定める位置情報取得規格「W3C Geolocation Specification」もサポート、無線LAN経由で現在位置を確認することが可能になった。JavaScriptの処理をバックグラウンドで行う「Worker Threads (Web Workers)」の初期サポートなど、α版のShiretokoから実装が開始された機能の改良も行われている。

Mozillaでは、Firefox 3.1の正式リリースを年末に予定。モバイル版Firefox「Fennec」にあわせたリリースが見込まれている。

(海上忍)

[マイコミジャーナル]

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081016-00000005-myc-sci