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2008年10月15日(水) 15時00分

NECパーソナルプロダクツ、3000人規模の統合コミュニケーションシステムを構築ITmediaエンタープライズ

 PCの開発や販売を手掛けるNECパーソナルプロダクツは10月14日、開発要員から営業担当、本社のスタッフなど従業員約3000人を対象としたユニファイドコミュニケーション(UC)システムを構築したと発表した。マイクロソフトおよびNECとシステムを構築、UCシステムとしては国内最大規模になるという。

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 同システムは、外線/内線通話、携帯通話などの音声通話とデータを統合した連絡を実現するもの。NECパーソナルプロダクツでは、在席情報を確認して、電話やインスタントメッセージング、電子メール、Web会議など、状況に応じた社内連絡ができる体制を整えた。

 あらゆる拠点に内線機能などのサービスを提供できるIPセントレックス環境と携帯電話網の連携も実現。人事異動などにおける各種の移転作業は不要になるほか、IP電話を使うため通信コストの削減にも寄与する。

 各従業員に専用の電話番号を割り当て、連絡の内容をすべて記録できる。通信ネットワークの暗号化も行うため、セキュリティ対策を施した社内連絡ができるようになる。

 UCシステムは、NECのIPテレフォニーコミュニケーションサーバ「UNIVERGE SV7000」とマイクロソフトのコミュニケーションソフトウェア「Microsoft Office Communications Server 2007」を、NECのミドルウェア「OCS-Gateway」で連携して構築した。

 NECパーソナルプロダクツは、米沢の開発生産拠点、群馬の保守サポート拠点、全国33カ所の営業拠点を持ち、PCの設計、生産、販売、保守サポートまでを一括で提供している。商品企画や販売を担う拠点にUCを導入することで、業務の効率化とコンプライアンス対応の強化を進めていくとしている。

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