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2008年10月14日(火) 10時08分

マイクロソフト、Silverlight 2の正式版を来週に公開ITmediaエンタープライズ

 マイクロソフトは10月10日、Webブラウザプラグイン「Microsoft Silverlight 2」を紹介する記者発表会を開催し、正式版を10月の第3週に公開すると発表した。Silverlightは2007年9月に提供を開始し、現在は「Silverlight 2 Beta 2」を公開している。

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 Silverlightは、高度な表現の映像やコンテンツといった「RIA(リッチインターネットアプリケーション)」を配信できる追加機能。

 最新版では、デジタル著作権管理(DRM)機能を強化したことで、Windowsだけでなく、Windows MobileやMacにもDRMを施して動画を配信できるようになった。コンテンツの細部を拡大・縮小し、解像度の高い画像を閲覧できる「Deep Zoom」機能も新たに搭載した。

 JavaScriptに加えて、Visual Basic、C#、IronRuby、IronPythonでもコンテンツの開発ができるようになった。リストボックスやカレンダーなど40種類以上の標準コントロールを備えるなど、開発者向けの機能も幅広く拡充した。

 執行役デベロッパー&プラットフォーム統括本部長の大場章弘氏は「マイクロソフト以外のプラットフォームにも対応できる」とSilverlight 2の利点を説く。

 発表会では、Silverlight 2の企業向けの活用事例が紹介された。アクセンチュアのシステムインテグレーション&テクノロジー本部でインフラストラクチャコンサルティンググループパートナーを務める土屋光司氏は「Silverlightの(企業における)適用事例が増えている」と現状を語る。

 土屋氏によると、Silverlightを使うことで、経営層が売り上げなどの進ちょくを確認する「経営コックピット」に直感的なインタフェースを取り入れたり、勤怠入力の確認をマウスオーバーなどの簡単な操作でできるようにしたりすることができ、経営判断の迅速化や業務の効率化が実現するという。「Silverlightは企業のボトムラインにもインパクトがある(技術だ)」と持ち上げた。

 ソフトウェア開発のエス・エス・ジェイでは、中堅企業向け会計パッケージ製品「SuperStream」の新バージョンでSilverlight 2を活用する。入力作業を簡略化できるユーザーインタフェースの開発を進めているという。

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