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2008年10月14日(火) 16時42分

MS Officeとの互換性高めた「OpenOffice.org 3.0」リリース@IT

 オープンソースのオフィススイート「OpenOffice.org」の最新バージョン「OpenOffice.org 3.0」が米国時間の10月13日に公開された。英語版だけでなく、日本語版もリリースされている。なお、これにともないダウンロードサイトへのアクセスが増加し、Webサーバの負荷が高まったため、現在、簡易ページでダウンロード先へのリンクが提供されている。

 OpenOffice.orgは、ワープロソフトの「Writer」、表計算の「Calc」、プレゼンテーションソフトの「Impress」などのアプリケーションを統合したオープンソースのオフィススイートだ。オープンソースで提供されており、無償で利用できる。これまでに会津若松市や住友電工、アシストなどがOpenOffice.orgの採用を決断している。

 新バージョンでは、XMLベースの標準文書形式「ODF(Open Document Format)1.2」をサポートした。また、Microsoft Officeとの互換性を高めており、Office 2007形式で採用された.docx、.xlsx、.pptxといったファイルフォーマットのインポートが可能なほか、すべてではないにせよ、VBAで作成したExcelのアプリケーションをCalcで実行できるようになっている。Calcでは、複数のユーザーによるドキュメント共有機能も追加された。

 対応プラットフォームはWindowsとLinux、Solaris、Mac OS X。Mac OS X版については、従来のX11に代えてAquaをサポートしている。

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