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2008年10月13日(月) 23時52分

独も公的資金注入へ メルケル首相、救済策を発表産経新聞

 【ベルリン=黒沢潤】ドイツのメルケル首相は13日、世界的な金融不安の中で資金繰りにあえぐ国内の金融機関への救済策を発表した。公的資金の資本注入を含む計約5000億ユーロ(約68兆5000億円)規模となる。

 メルケル首相率いる保守系与党、キリスト教民主同盟(CDU)内では当初、救済実施に慎重な声もあったが、パリで12日に開かれたユーロ圏(15カ国)の緊急首脳会議では、金融安定化に全力を挙げる方針が確認されていた。ドイツの救済案は、英国が8日に発表した公的資金注入などの救済案を参考に策定された。

 ドイツの救済策は今後、連邦議会(下院)と連邦参議院(上院)の正式承認を経て実行に移される。シュタインブリュック独財務相は13日、法案を早期に通過させるよう訴えた。

 独政府はすでに、経営難に陥った不動産金融大手のハイポ・リアル・エステートに対し、国内銀行団と合同で緊急支援することを決めている。

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金融安定へ公的資本注入 ユーロ圏首脳が共同行動計画

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081013-00000533-san-int