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2008年10月13日(月) 19時37分

三浦元社長 死亡真相究明まで遺体引き取らず 夫人が意向毎日新聞

 米ロサンゼルス銃撃事件で、ロスへの移送直後に三浦和義元社長(61)が自殺したことについて、日本の裁判で主任弁護人を務めた弘中惇一郎弁護士が13日会見し、「残念でやりきれない気持ちだが、なぜ自殺と言えるか明らかでない」と語った。また三浦元社長の妻から電話があり、死亡の真相が究明されるまでは遺体の引き取りを拒否する意向を伝えてきたことを明らかにした。

 弘中弁護士によると、最後に連絡を取ったのはロス移送直前の10日。三浦元社長から電話があり、「ロスにはきちんとした裁判をやるために自分の意志で行くんです。みなさんにもそう伝えてください」と元気な様子だったという。

 しかし今月11日午後5時ごろ、弁護方針を伝えるため元社長の妻に電話した際に「自殺だということです」と知らされた。妻の声は悲鳴に近いものだったといい、自らも「驚いて信じられなかった」という。

 元社長の家族は拘置所の刑務官への事情聴取など、死亡した経緯の徹底調査を米国側に要求しているという。弘中弁護士は「直前まで非常に元気だったわけで、死亡が自殺かどうかはっきりしていない。まず真相究明を第一に要求したい。また逮捕からの手続きは基本的人権を無視したもので、日米の捜査当局に厳重に抗議したい」と語った。【古関俊樹】

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