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2008年10月13日(月) 09時50分

<海上自衛隊>15人相手に格闘訓練…術科学校の3曹が死亡毎日新聞

 海上自衛隊の特殊部隊「特別警備隊」隊員を養成する第1術科学校(広島県江田島市)の特別警備課程で9月、男性3等海曹(当時25歳)が、1人で15人を相手にする格闘訓練の最中に意識不明になり、約2週間後に死亡していたことが分かった。海自警務隊は訓練の内容について、参加した隊員や教官から詳しく事情を聴いている。

 海自呉地方総監部によると、9月9日午後、同校のレスリング場で「徒手格闘」という格闘技訓練を実施。3曹は午後4時15分ごろから15人を相手に訓練を始め、交代で50秒ずつ格闘した。14人目を相手にしていた同4時55分ごろ、あごにパンチを受けて意識不明になり、救急車で江田島市内の病院へ搬送、さらに同県呉市内の病院へ転送されたが、25日に急性硬膜下血腫で死亡した。

 当時、教官2人が指導に当たっていたが、変調には気付かなかったという。徒手格闘は頭や胴などに防具を着け、パンチやキックなどで闘う訓練。同課程では毎週実施されているが、通常は1人が複数を相手にすることはないという。【宇城昇】

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