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2008年10月13日(月) 01時22分

<三浦元社長>悲しみの思い消えず…一美さんの母がコメント毎日新聞

 81年の米ロサンゼルス銃撃事件で日本で無罪となりながら、米国で殺人の共謀罪に問われていた三浦和義元社長(61)が自殺したことを受け、銃撃事件で殺害された当時の妻一美さん(当時28歳)の母の佐々木康子さん(75)=川崎市川崎区=が12日、代理人を通じてコメントを出した。要旨は次の通り。

 被害者の人権よりも犯罪者の人権を重んじる日本では、正義は実現しませんでした。死んだことで罪がすべて許されるなら、この世に倫理道徳はなくなります。死んでも、一美、(白石)千鶴子さん=79年、ロスで遺体発見=の無念は変わることはありません。悲しみ苦しんだ遺族の思いは消えることはありません。

 一件落着のような風潮がもう出始めています。こんな理不尽なことが許されてよいのでしょうか。ロス捜査当局の方々には心より御礼申し上げます。最後のお願いは、捜査資料を公開してどのような犯罪であったか明らかにしていただきたい。そうでないと、一美、千鶴子さんの霊は永久に安らぐことがありません。

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