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2008年10月12日(日) 08時04分

野口、ロンドン目指す 「故障は自分の責任」 3カ月ぶり公の場に産経新聞

 北京五輪女子マラソンを左太もも肉離れで欠場したアテネ五輪金メダリストの野口みずき(シスメックス)が11日、新潟県佐渡市で行われたトークショーに参加し、「大きな目標としてロンドン(五輪)を目指していきたい」と語った。野口が公の場で話すのは約3カ月ぶり。4年後に向けて「故障をしっかり治して、まずは元気な姿を見せるのが一番と思う」と前を向いた。

 トークショーは12日に行われる小中学生対象のランニング教室の事前イベントとして開催され、藤田信之監督らとともに出席。その席上で、自ら五輪欠場に話題を向け「故障して出場できず、申し訳ないと思っている。故障の原因は私にある。五輪を考えて(指示以上に練習を)やり過ぎてしまった。私を最後まで守ってくれた監督と広瀬コーチは悪くない」と涙ながらに訴えた。

 藤田監督は「指導者として故障に至る経過を把握できなかったのか、と思う」と自戒を込め、「野口が自分の口から言った目標に向けて全力でサポートする」と語った。

 ただ故障は完治しておらず、今後の予定は白紙の状態で、選考会を経ねばならない来夏の世界選手権出場は厳しい状況。来年9月のベルリンマラソンなどが復帰レースの候補とみられる。(金子昌世)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081012-00000071-san-spo