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2008年10月12日(日) 08時02分

岡田監督電撃辞任に虎戦士ショックサンケイスポーツ

 (セ・リーグ、横浜5−4阪神、最終戦、阪神13勝10敗1分、11日、横浜)傷心の帰阪−。横浜戦を終えて11日に自宅に戻った阪神ナインは岡田監督の辞任に絶句した。金本知憲外野手(40)は無言で藤川球児投手(28)は「聞いていない」。鳥谷敬内野手(27)は「決まったことなので−」と言葉少なに語り、動揺を隠せなかった。

 悲劇に“まさか”が重なった。歴史的V逸から一夜明けて、待っていたのは岡田監督の辞意表明だった。

 「…」

 新幹線で新井と戻った金本は新大阪駅で報道陣の問いかけを手でさえぎり、無言を貫いた。衝撃の告白を聞いて臨んだ横浜戦。2点を追う四回無死一、三塁で意地の右前適時打を放った。“餞別”の思いがあったのかどうか。就任と同時に4番に据えた岡田監督に優勝で感謝の気持ちを伝えたかったのだが…。

 「(監督の辞意は)聞いていない」と球児は、その事実すら“否定”した。そして、こう続けた。「もし、そういうことなら、(正式に)発表されてから、コメントする」。早大の後輩に当たる鳥谷は現実を直視していた。「(辞意は)聞きました。決まったことなので、自分たちがどうこういうことではありません」。言葉を選んだコメントからショックが伝わってきた。

 Vロードのはずが、1勝5敗1分け。しかも消えゆく指揮官…。文字通り、歴史に残る“関東遠征”だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081012-00000015-sanspo-base