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2008年10月12日(日) 08時01分

ジーコ氏来日中止!ウズベク救いの神が去った!スポーツ報知

 南アW杯アジア最終予選第2戦で15日に日本と対戦するウズベキスタンの強豪・クルブチの監督で、同国代表の監督補佐も務めるジーコ元日本代表監督(55)の来日が急きょ中止になったことが11日、明らかになった。この日、リーグ戦の未消化試合が14日に組まれたためで、この日の韓国−ウズベキスタン戦(韓国)にも姿を見せなかった。ジーコ氏は日本を熟知しているだけでなく、埼玉スタジアムでは無敗を誇るだけに岡田ジャパンには追い風だ。また、日本代表はこの日、都内でシュート練習などを行った。

 岡田ジャパンに追い風が吹いた。同国関係者によると、国内リーグ戦で未消化になっていたシュルタン−クルブチ戦が、この日になって14日に組まれた。18日にもリーグ戦があるうえ代表に選手を6人取られたため、ジーコ氏はクルブチの指揮に専念せざるを得なくなってしまったという。

 日本を離れてまだ2年とあり、ジーコ氏は日本代表選手の特徴を熟知している。しかも会場の埼玉スタジアムとは相性が良い。日本代表監督時代、9戦7勝2分けと無敗を誇り、『神通力』が最も発揮されるスタジアムと言える。それが来日できなくなったことで、ウズベキスタンは日本の直前情報を盛り込んだ対策を立てることなどが不可能になっただけに、大きな痛手だ。

 当初は、11日に韓国戦を終えた代表チームと一緒に12日にも来日する予定だった。しかしカシモフ新監督(38)の意向で国内合宿が計画され、一時は韓国戦も中止になりかけるなど、来日日程が二転三転。8日のACL準決勝第1戦アデレード戦後、9日にウズベクへ戻ったジーコ氏は、14日に来日することで落ち着いた。だが、さらに国内リーグの日程が追加され、来日そのものが消滅。打倒・日本のために招聘(しょうへい)したはずが、協会とリーグとの間で日程調整の足並みがそろわず、威光や知識をフル活用できなくなってしまった。

 日本代表の岡田武史監督(52)はクルブチが0−3でアデレードに敗れた試合もビデオでチェックするなど警戒を強めていた。W杯最終予選2連敗のウズベキスタンは、“神様”不在で日本と戦わなけれならない。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081012-00000076-sph-socc