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2008年10月12日(日) 21時42分

中国共産党・3中総会が閉幕、農村改革推進する決議を採択読売新聞

 【北京=佐伯聡士】北京で開かれていた中国共産党第17期中央委員会第3回総会(3中総会)は12日、農民の収入増や財産権のより強い保護など農村改革を推進するための決議を採択し、閉幕した。

 胡錦濤政権は、都市部との貧富の格差が深刻化し、暴動が頻発する農村部へのてこ入れを最優先する方針を打ち出すことで、社会の安定を確保する考えだ。

 新華社電を通じて発表されたコミュニケによると、3中総会は、「農業、農村、農民の問題は党と国家の発展全体にかかわる」と位置づけ、農業生産力の向上などにより、2020年の1人当たり農民収入を08年に比べて倍増させる目標を掲げた。そのために、農民の財産権などの権益を着実に保障する方針を表明した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081012-00000031-yom-int