記事登録
2008年10月12日(日) 21時14分

<テロ指定解除>「義務履行を歓迎」北朝鮮外務省毎日新聞

 【北京・西岡省二】北朝鮮外務省報道官は12日、米国が北朝鮮のテロ支援国家指定を解除したことについて「(米国の)義務の履行を歓迎する」と表明、寧辺(ニョンビョン)核施設の無能力化作業を再開し、米国や国際原子力機関(IAEA)監視員の活動を認めると述べた。国営朝鮮中央通信の質問に答えた。

 昨年10月の6カ国協議合意の履行について報道官は「指定解除措置に実質的な効力が発生し、(北朝鮮以外の)5カ国が(重油支援などの)経済保証を完了させるかどうかにかかっている」と強調した。「実質的な効力」とは、北朝鮮が国際通貨基金(IMF)やアジア開発銀行(ADB)などから援助を受けられるよう米国が支援することを念頭に置いているとみられる。

 報道官は、高濃縮ウランによる核開発やシリアへの核開発協力、未申告施設の検証には触れなかった。

【関連ニュース】
北朝鮮:金総書記が軍視察と報道 視察日などは不明
テロ指定解除:核放棄につながる契機…韓国は歓迎
テロ指定解除:オバマ氏は評価 北朝鮮核問題
テロ指定解除:北朝鮮、瀬戸際戦術で主導権
北朝鮮:ミサイルのエンジン燃焼実験、米政府が確認か

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081012-00000063-mai-int