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2008年10月12日(日) 20時37分

テロ支援指定解除 北の外務省報道官「歓迎する」産経新聞

 【ソウル=水沼啓子】北朝鮮の外務省報道官は12日、米国が北朝鮮へのテロ支援国家指定を解除したことについて「歓迎する」とした上で、「われわれも行動対行動の原則で寧辺の核施設の無能力化を再開し、米国と国際原子力機関(IAEA)の監視要員の任務遂行を再び許可することにした」と表明した。国営の朝鮮中央通信が伝えた。

 北朝鮮が指定解除についてコメントしたのは初めて。同報道官は「われわれは、米国が公約した通り、わが国に対する敵国通商法を終了させたのに続き、テロ支援国リストからの削除義務を履行したことに対して歓迎する」と話した。

 また、6カ国協議の合意を完全に履行するには「米国のテロ支援国リストからの削除が実際に効力を発し、(6カ国協議参加の)5カ国が経済補償を完了するかにかかっている」と指摘、エネルギー支援を凍結している日本を牽制(けんせい)した。

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