記事登録
2008年10月12日(日) 20時31分

<大相撲>秋巡業スタート 「言動に注意」異例の文書配り毎日新聞

 大相撲の秋巡業が12日、横浜市の横浜文化体育館で約3700人(主催者発表)を集めて始まった。力士の大麻問題で日本相撲協会の新体制が発足して初の巡業となる。初日は関取衆に乱雑な言動を慎むよう促す文書が配られる一方、朝げいこは武蔵川理事長(元横綱・三重ノ海)が提唱する「立ち合いの正常化」のため親方衆が指導。信頼回復と土俵の充実に向け、異例のスタートとなった。

 「一般の方に汚い言葉遣いや乱暴な行動をしない」などと書かれた異例の文書は、巡業に参加した全関取に配布された。大島巡業部長(元大関・旭国)は「関取衆が直さないと若い衆も直らないから」と話した。

 巡業部、審判部の親方衆が見つめる中で行われた関取衆の申し合いでは、立ち合いの手つきが不十分な場合には取り直しも指示された。秋場所を前頭15枚目で2勝13敗と大負けした春日王は「頭で分かっていても相手がいると難しい。だが注意してもらうと分かる」と前向きに受け止めていた。横綱・白鵬は今月、左足のできものを取る手術を受けたとして申し合いに参加せしなかった。

 秋巡業は近畿や中四国を中心に計12カ所で26日まで行われる。【飯山太郎】

【関連ニュース】
大相撲:九州場所の日程決まる…協会、福岡市内で御免祝い
大相撲:朝青龍がモンゴルに帰国 九州場所も休場か
大相撲:若ノ鵬「2力士に八百長持ちかけられた」…週刊誌
時津風部屋:親方、謝罪の断髪式 異例の相撲甚句も
時津風部屋:「前親方の指示」主張へ 兄弟子、7日初公判

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081012-00000055-mai-spo