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2008年10月12日(日) 18時28分

<陸上>野口みずきが会見 マラソン欠場「判断正しかった」毎日新聞

 陸上女子マラソンの野口みずき(シスメックス)が12日、指導する藤田信之監督が主宰するランニング教室の開催地、新潟県佐渡市内で会見した。左脚太もも裏の肉離れのため欠場した北京五輪について振り返り「悔しい気持ちが大きかったが、スタートしてもすぐリタイア(途中棄権)したと思う。監督やコーチの判断は正しかった」と話した。

 藤田監督は、野口が五輪本番の3日前に15分間しかジョギングできなかったため、欠場を決断したことを明かした。

 野口は五輪のレースを、報道陣など周囲の目から逃れるため滞在した北海道別海町のホテルでテレビ観戦。有力選手の相次ぐ不振などを見て「五輪は難しい。しっかり自分(の心身)をコントロールするのが大事」と痛感したという。

 故障後も筋力強化や水泳などのできる範囲の練習は行い、体重もほぼ維持。今月10日にはジョギングを再開した。「今までにない故障で落ち込んだが、(患部の)痛みを感じなくなれば戻りは早いと思う。焦らずやりたい」と前向きに話した。今回のランニング教室でも114人の小中学生を前にスタッフを務め、意欲的に指導した。【石井朗生】

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081012-00000029-mai-spo