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2008年10月12日(日) 01時35分

<三浦元社長>市警が会見「遺書も兆候もなかった」毎日新聞

 【ロサンゼルス吉富裕倫】三浦和義元社長(61)の自殺を受け、米ロサンゼルス市警は11日午前9時(日本時間12日午前1時)、市警本部で会見を開いた。会場に姿を見せた捜査主任のリック・ジャクソン刑事は、前日の身柄移送会見で見せた誇らしげな表情から一転、苦渋の表情を浮かべ、一言も発言しないまま会見場を去った。

 会見が行われた市警本部ビル1階の講堂には日本と日系メディアを中心に、約50人が詰めかけた。

 会見に先立ち、市警は発表文を配り「10日午後9時45分ごろ、三浦容疑者は独房内で、シャツの一部をひもにして首に巻いて自殺を図った」と明かした。

 遺書や、自殺をうかがわせるような兆候はなかったという。市警は「自殺をする要注意人物とは考えていなかった」と釈明した。

 カリフォルニア州の規則では、30分ごとに留置場を巡回することになっており、最後の巡回から約10分後に自殺しているのが見つかったという。

 会見にあたったのはベック市警副本部長で、並んだジャクソン刑事に心境を問う質問も出たが「現在のところ詳しい状況が分かっていない。ジャクソン刑事はショックを受けて、落胆している」と副本部長だけが答えた。ジャクソン刑事は移送を終えた前日の会見では「逮捕の時を20年待っていた。三浦元社長に会えて良い気分だ」と率直に喜びを語っていた。

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