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2008年10月11日(土) 17時00分

元髭男爵、市井昌秀監督が釜山国際映画祭で最高賞受賞夕刊フジ

 お笑いで挫折した男が映画でトップに立った。10日閉幕した釜山国際映画祭で最高賞「ニュー・カレンツ・アワード」を獲得した日本映画「無防備」の市井昌秀監督(32)は、今をときめくお笑いコンビ「髭男爵」の元メンバーだった。

 富山県出身の市井監督は関西学院大出身。1999年、同大出身で現メンバーのひぐち君(34)と、愛媛大中退の山田ルイ53世(33)と「髭男爵」を結成。トリオの名前も市井監督が決めたという。

 だが方向性の違いで1年足らずで脱退。ネタ作りのために見ていたという映画に魅せられ、映画監督の養成スクール「ENBUゼミナール」(東京・神田駿河台)で映画製作を学んだ。初の長編「隼」が、ぴあフィルムフェスティバル(PFF)2006準グランプリに選出され、今後の活躍が期待されていた。

 自主製作した「無防備」は今年のPFFでグランプリになり、満を持して釜山に乗り込んでいた。受賞に市井監督は「作品にかかわったすべての方々に感謝します。まだまだ未熟ですが、きちんと人間を描いていけるように努力します」と初々しいコメント。

 脱退後も髭男爵がステージで使う映像を撮っていた市井監督。帰国後は3人で「ルネッサ〜ンス!」と祝杯か。

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