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2008年10月11日(土) 15時44分

エチオピア 「誘拐女医は赤羽さん」 茨城の病院関係者語る産経新聞

 エチオピアで誘拐された国際医療団体「世界の医療団」の2人のうち、日本人女性医師は茨城県土浦市の土浦協同病院にかつて勤務していた赤羽桂子さんとみられることが11日、分かった。赤羽さんを知る同病院スタッフが報道の写真を見て「赤羽さんだ」と話したという。

 病院関係者などによると、赤羽さんは昭和51年生まれで、平成14年に富山医科薬科大学医学部を卒業し、東京医科歯科大付属病院小児科の医師として勤務。その後、東京都内の別の病院を経て15年10月から昨年3月まで土浦協同病院に勤務していた。今年4月には長崎大学熱帯医学研究所の大学院生となり、国際貢献と熱帯病の研究に取り組んだ後、同団体に参加したとみられる。

 長崎大は「赤羽桂子という大学院生が籍を置いていることは事実だが、誘拐された邦人がこの人かまだ、分からない」としている。

 一方、土浦協同病院には、朝から報道機関からの問い合わせが相次ぎ、事務局が情報確認に追われた。男性職員の一人は「国から何の連絡も入っていない。赤羽さんと面識はないが、こんなことになって驚いている」。また外務省邦人テロ対策室の担当者は「団体がメンバーの国籍などを発表しておらず、日本人かどうかを含めて答えることができない」と話した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081011-00000128-san-int