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2008年10月11日(土) 15時44分

ノノガキ、国産米に装う? 事故米、紙袋に詰め替え産経新聞

 接着剤メーカー「浅井」(名古屋市)による事故米の不正転売事件で、最初に事故米を買い取った米穀仲介会社「ノノガキ穀販」(三重県四日市市)が、これらの事故米を愛知県内の精米所で樹脂製の袋から紙袋に詰め替えていたことが11日、関係者の話で分かった。

 樹脂製の袋は主に海外で使用されており、国内で一般的に使われる紙製に詰め替えることで、国産米に見せかけようとしていた疑いもあるとみて、愛知、三重両県警の合同捜査本部は捜査を進めている。

 農水省によると、ノノガキは浅井から購入した中国産もち米570トンの一部を「関西米穀市場」(京都市)を通じて「西田米穀」(静岡市)に転売。しかし、実際は関西米穀とは伝票のやりとりをしただけで、米自体はノノガキが愛知県内の精米所でクリーニングし、紙袋に詰め替えた上で、西田米穀に販売していた。

 紙袋に国産との表示はなかったが、国産米と見せかけることで、より高値で販売する狙いがあったとみられる。ノノガキは浅井からキロ当たり50円で仕入れたが、転売先には百数十円で売却していたとされる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081011-00000126-san-soci