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2008年10月11日(土) 14時04分

<四日市汚職>芳野被告に懲役1年2月求刑 津地裁で結審毎日新聞

 三重県四日市市の四日市港旅客ターミナル整備を巡る贈収賄事件で、収賄罪で起訴された国土交通省中部地方整備局港湾空港部付、芳野昇被告(53)と贈賄罪に問われた土木会社「井上組」前社長、井上峯夫被告(64)=いずれも四日市市=の論告求刑公判が10日、津地裁(山本哲一裁判官)であった。検察側は「公共工事への信頼を失墜させた」として芳野被告に懲役1年2月、追徴金49万9160円、井上被告に懲役8月を求刑して結審した。判決は29日。

 論告によると、芳野被告は四日市市に出向中の06年、井上被告らとともに6日間タイへ旅行し、井上被告が航空運賃や宿泊費など約20万円を負担。その数日後には井上被告から現金30万円を受け取った。検察側は、芳野被告が、ターミナルの工事を受注した建設会社に井上組を下請けに使うよう口利きしていたことも明らかにし、謝礼の趣旨を2人とも認識していたと指摘した。【岡大介】

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