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2008年10月11日(土) 22時52分

<三浦元社長>出廷直前の自殺 日米司法のはざまで…毎日新聞

 三浦和義元社長は14日午後、ロサンゼルス郡地裁に出廷し、初めて米本土での裁判手続きに入る直前だった。14日には、予備審問の前の容疑事実の認否が行われる予定で、元社長側は「一事不再理」を改めて主張し、訴追自体の却下を求めるとみられていた。

 同地裁は9月26日、当時の妻一美さん(当時28歳)殺害事件について、殺人容疑の逮捕状を無効としながらも、共謀罪での訴追は有効とする決定を出した。

 これを受け、元社長は身柄拘束されていた米自治領サイパンからロスに移送され、ロス市警の留置場に収容されたばかりだった。

 ◇ロス疑惑捜査の検事も「予想外」

 85年からロス疑惑の捜査に加わり、88年の逮捕状請求書を起草したロス郡検事局のルイス・イトー検事は「ただただびっくりして、複雑な気持ちだ。自殺について今は、コメントする気になれない」と話した。「三浦元社長はサイパンで、ロサンゼルスへ行っても頑張るという趣旨のコメントをしていた。今までの報道を見る限り、三浦元社長が自殺を図るとはロス市警も誰も夢にも思わなかったのではないか」と、予想外の事態に驚きを隠せない様子だった。

 ◇毒物カレー事件で真須美被告を支援

 三浦元社長は、98年7月に和歌山市で発生した和歌山毒物カレー事件で殺人罪に問われ、1、2審で死刑判決を受けた林真須美被告(47)=上告中=の支援に携わり、「林真須美さんを支援する会」の代表を務めていた。テレビニュースで自殺を知った同会関西事務局の松本慶恒さん(54)は「11月にも(林被告の)支援集会を予定していた。自殺する必要はなかったと思うが……」と驚きを隠せない様子だった。【安藤龍朗】

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