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2008年10月11日(土) 16時11分

ロス市警、共謀の有罪に自信 三浦元社長に領事が面会中国新聞

 【ロサンゼルス10日共同】一九八一年の米ロサンゼルス銃撃事件を担当するロス市警のリック・ジャクソン捜査官は十日、元会社社長三浦和義みうら・かずよし容疑者(61)=日本では無罪確定=の司法手続きについて「(たとえ殺人罪で)前に進めなくても、共謀罪で前進し成功する強い自信がある」と述べ、少なくとも共謀罪で有罪に持ち込むのは可能との認識を示した。

 元社長をサイパンからロスへ移送後、市警で記者会見した。また、在ロサンゼルス日本総領事館の領事が、留置先の市警本部で元社長に面会した。元社長から面会の申し出があったためで、体調を尋ねると「元気だ」と答えたという。

 総領事館によると、領事が元社長の問い合わせに答える形で、この留置場では読書ができないことや、部屋の電話から国際電話をかけられないことを説明。アレルギーのため油で揚げたものが食べられないと担当官に伝えてほしいとの要請も受けた。

 捜査官らによると、元社長は健康診断を受け、移送の際も協力的だった。ロス郡地裁は先月、逮捕状の容疑のうち、妻一美かずみさん=当時(28)=の殺人は無効としたが、殺人の共謀は有効と決定している。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200810110241.html