記事登録
2008年10月11日(土) 18時12分

<米大統領選>ペイリン氏は職権乱用 州議会が報告書毎日新聞

 【ワシントン及川正也】米共和党副大統領候補のペイリン・アラスカ州知事の職権乱用疑惑を調べていた同州議会の超党派調査委員会は10日、ペイリン氏が知事の職権を利用して州職員を解雇し、州行政倫理法に違反すると結論付ける報告書をまとめた。ペイリン氏側は民主党主導の調査を批判しているが、「改革者」を看板にしているペイリン氏と大統領候補のマケイン上院議員にとっては痛手となりそうだ。

 ペイリン氏は元義弟の州警察官を解任するようモネガン州公安局長(当時)に「圧力」をかけたが、これを拒否したモネガン氏を職権を乱用して解任したとの告発がされ、州議会が調査していた。

 報告書によると、解任にはモネガン氏の「拒絶」が理由の一つだったと認定した。夫のトッド氏も関与していたという。ペイリン氏側は「解任は個人的な仕事ぶりに問題があった」と主張。「調査は民主党主導の党派的行為」と批判していた。

 米メディアによると、報告書についてペイリン氏側は大統領選まで1カ月を切るタイミングでの公表で「共和党への打撃を狙った」と指摘。マケイン氏もペイリン氏を擁護し「党派的だ」と調査を批判していた。

【関連ニュース】
米大統領選:ミシガン州撤退にペイリン氏、不満あらわ
米大統領選:金融・イラクで応酬 副大統領候補TV討論会
米大統領選:金融政策で激論…第1回テレビ討論会
米大統領選:ペイリン氏、ダイアナ元英皇太子妃と遠縁か
米大統領選:オバマ氏が「連勝」…第2回テレビ討論会

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081011-00000058-mai-int