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2008年10月10日(金) 23時46分

三浦元社長ロス到着 事件から27年東京新聞

 【ロサンゼルス10日共同】1981年のロサンゼルス銃撃事件で、今年2月に米自治領サイパンで逮捕、拘置されていた元会社社長三浦和義容疑者(61)=日本では無罪確定=が10日午前5時(日本時間同日午後9時)前、民間航空機で移送先のロサンゼルスに到着した。

 三浦元社長はロス市警本部の留置場に収容され、14日に罪状認否のためロス郡地裁に出廷する。発生から約27年、日本で無罪が確定した元社長がサイパンで逮捕される異例の展開となった事件は米本土での訴追という新たな局面に入る。

 ロス郡検察は、妻だった一美さん=当時(28)=の殺害を目的とした共謀罪を軸に、三浦元社長を有罪に持ち込む方針。今後予定される予備審理で開示される証拠の内容も焦点になる。

 一貫して事件への関与を否定する元社長が無罪を主張するのは確実。判決確定事件で再び罪に問われない「一事不再理」原則を根拠に、米側の刑事手続き自体の不当性も訴えるとみられる。

 手錠姿の元社長は、ロスの空港で市警のリック・ジャクソン捜査官らに付き添われてタラップを下り、捜査車両に向かった。表情はほとんど変えず、無言だった。

 三浦元社長は日本からサイパンを訪問中の2月22日、逮捕された。移送を拒否していたが、現地の地裁が人身保護請求を棄却。ロス郡地裁に求めた逮捕状取り消しも実現せず、移送に同意した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008101090230541.html