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2008年10月10日(金) 20時47分

<後期高齢保険>1万8千人、二重払い…天引き中止せず毎日新聞

 後期高齢者医療制度などの保険料について、年金からの天引きを10月から中止するよう申請し、既に口座振替で納付した人のうち、自治体などのミスのため今月15日にも保険料が天引きされてしまい二重払いとなる人が全国で約1万8200人に上ることを10日、厚生労働省が明らかにした。厚労省は、各自治体に当事者へのおわびとともに、還付手続きを進めるよう求めた。

 香川県三豊市、静岡県磐田市、埼玉県滑川町の3市町は、住民からの天引き中止申請すべて(計6867人分)を社会保険庁に伝えていなかった。埼玉県川口市(1万39人分)は仲介役の県国保連合会に伝えたものの、連合会が社保庁に連絡していなかった。さらに1317人について、自治体が社保庁に誤った氏名を伝えたり、社保庁が記録を修正中などの理由でデータ処理できなかったという。

 政府・与党は6月、年金が年間180万円未満で世帯主に納付してもらえる人などについて10月以降、保険料を天引きでなく口座振替も選べるよう改めていた。【吉田啓志】

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