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2008年10月10日(金) 14時00分

米Apple社、1000ドル以下のノートブックを発売か:「リーク写真」もWIRED VISION

Brian X. Chen

米Apple社は10月9日(米国時間)、「The spolight turns to notebooks」(スポットライトはノートブックに)という思わせぶりなキャッチコピーが書かれた招待状を報道機関に送った——あらゆる事前情報からして、1000ドル以下の『Mac OS』搭載ノートブックがリリースされる可能性は高そうだ。

招待状には、Apple社の本社にあるタウンホール・ビルディングで、10月14日の午前10時からイベントが開催されると記されている。

調査会社の米Piper Jaffray社でアナリストを務めるGene Munster氏は、Apple社が1000ドル以下のノートブックを発売するのは間違いないと語る。Munster氏は、Apple社が前四半期の業績発表(日本語版記事)の際に、「競合他社が追いつけないような最先端の新しい製品」を提供できるような「製品の移行」をほのめかした点を指摘する。これは、Apple社が既存製品よりはるかに低価格の製品を発売し、売り上げのさらなる拡大につなげようとしていることを意味するはずだと、同氏は述べた。

「(Apple社が)1000ドル以下のノートブックを発売するのは好ましいことだ。(ノートブック型Macの)デザインが変更されてからちょうど2年半で、もう機は十分に熟している」(Munster氏)

Munster氏の見解をさらに裏付けるように、『The Inquisitr』は、Apple社製品の小売店関係者の話として、800ドルのノートブックを店で扱うことを示唆する価格表を目にしたと報じた。また『AppleInsider』は、ある情報筋の話として、「リークされた写真」(下)に写っている次世代Macノートとされるマシンは本物であることが確認されたと報じている。

調査会社の米ThinkPanmure社でアナリストを務めるVijay Rakesh氏も、Apple社はおそらく1000ドル以下のノートブックを発売するだろうという意見だ。

Rakesh氏は、このマシンがApple社版のネットブックだと確信しているという。ネットブックとは、インターネット利用に特化して無駄をなくした低価格で軽装備のマシンのことで、最近人気が急上昇しているが、Apple社はこの新しい市場にまだ参入していない。

Rakesh氏とMunster氏は、Apple社がタッチスクリーン式のノートブックを発売する可能性も高いと語っている——これは、インターネット上で多くの人があれこれ議論している噂の「Brick」(レンガ、四角い塊)のことだ。

さらに、カナダのRBC Capital Markets社でアナリストを務めるMike Abramsky氏も、この「Brick」や、それ以外のノートブック製品のラインアップについて推理を披露している。

Abramsky氏は、噂になっている1000ドル以下の「Brick」について、光学ドライブとイーサネット端子が本体に搭載されると確信している——どちらも、Apple社のサブノート『MacBook Air』では省かれていた装備だ。

また、ノートブックのラインアップ全体については、どの製品も今より薄型になるとともに、金属の塊をノートブックの形に削るという噂の新しい製造工程により、外観が一新されるはずだと語っている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081010-00000002-wvn-sci