記事登録
2008年10月10日(金) 14時25分

加藤容疑者を起訴 秋葉原無差別殺傷事件産経新聞

 東京・秋葉原の無差別殺傷事件で、東京地検は10日、殺人と殺人未遂、公務執行妨害、銃刀法違反の4罪で元派遣社員、加藤智大(ともひろ)容疑者(26)を起訴した。精神鑑定の結果、責任能力があると判断していた。

 加藤被告は犯行前に携帯電話サイトの掲示板に、秋葉原での無差別殺人予告を書き込んでおり、公判では動機や社会的背景が解明されるかが焦点になる。

 警視庁万世橋署捜査本部の調べなどによると、加藤被告は6月8日午後0時半ごろ、千代田区外神田の歩行者天国の交差点に2トントラックで突入。通行人5人をはねた後、ダガーナイフで12人を切りつけ、7人を殺害、10人に重軽傷を負わせたとされる。取り押さえようとした万世橋署地域課の男性巡査部長(41)にもナイフで切りつけた。

 東京地検は7月7日から今月6日までの3カ月間、鑑定医による本格的な精神鑑定を実施。関係者によると、重大な精神疾患は見当たらず、殺傷能力の高いダガーナイフを準備したり、サイトの書き込みなどから強い計画性がうかがえ、逮捕後も犯行前後の状況の説明に矛盾がないことから刑事責任を問えると判断したもようだ。

【関連記事】
秋葉原無差別殺傷事件 警察官切りつけで追送検
うつむき動かず…鑑定終え加藤容疑者移送
被害者「当然の結果」、加藤容疑者に責任能力
加藤容疑者を起訴へ 完全責任能力を認定
事件発生からこれまでを追う 特集「秋葉原通り魔事件」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081010-00000549-san-soci