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2008年10月10日(金) 18時32分

「ストリートビュー」法規制検討を町田市議会が政府などに要請Impress Watch


 東京都町田市議会は9日、道路沿いの風景を360度のパノラマ写真で閲覧できるGoogleマップの「ストリートビュー」についての規制や法整備を求める「地域安全に関する意見書」を採択した。意見書では、自宅を無許可で撮影して公開する行為について、都道府県迷惑防止条例上の迷惑行為として加えることなどを要請。来週中に政府や関係機関に提出する予定だ。

 意見書では、グーグルが事前の告知をせずに民家などを撮影し、画像を無断で公開していると指摘。画像には人の顔や車のナンバー、表札の文字が読み取れるものが少なくないとしており、「空き巣や振り込め詐欺等の犯罪に悪用される危険性、児童生徒の通学路や教育施設等に防犯上の不安を生むとする声もある」という意見を紹介している。

 ストリートビューの不適切な画像についてグーグルは、利用者からの申し出に応じて削除している。しかし意見書では、「インターネットを利用しない人に対し、自宅等が世界に公開されている現状が十分に行き渡っていない」と問題点を指摘。プライバシー上や防犯上の問題もあるとしており、「便利なものは悪用するものにとっても便利なのである」と懸念を示している。

 意見書で求める事項は以下の5点。

 1)当該サービスにつき国に寄せられた意見の実態調査をはじめ、現状把握に努めること。
 2)インターネットを利用しない国民に、必要な広報活動を行うこと。
 3)住居専用地域の公開の適否につき、国民の意見聴取の上、事業者に対する指導を行うこと。
 4)個人や自宅等を無許可で撮影し、無断で公開する行為につき、都道府県迷惑防止条例上の迷惑行為として加えることを検討すること。
 5)必要に応じて法整備を行うこと。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081010-00000039-imp-sci