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2008年10月10日(金) 12時13分

Google、深夜の Eメールで後悔せずに済む新プロジェクトを公開japan.internet.com

良心的なバーテンであれば、客が酒に酔って運転するのを止めるべきだろうが、バーテンが止めなかったとしても、必ず警察が止める。では、酔っぱらった人間が Eメールするのを誰が止めてくれるのだろうか? その引き止め役を買って出たのは、われらが Google だ。

このアイデアは、Google のソフトウェア技術者 Jon Perlow 氏が思いついたものだ。同氏は酔った勢いで、別れた彼女によりを戻して欲しいと頼むメールを送った経験があるという。Perlow 氏は6日付の 公式 Blog で、このメールの結末については都合よく明かしていないものの、ユーザーが同じような恥ずかしい思いをしなくて済むようにする Google Labs の新しいプロジェクトを公表している。

『Mail Goggles』という同氏のプロジェクトは、オプションで利用できる試験的機能として提供される。指定した時間 (初期値では、週末の深夜) 内に動作し、ユーザーを後悔させるかもしれない Eメール、たとえば昔の彼女にもう一度交際を申し込むような Eメールを送信するのを止めてくれるという。

このオプション機能を有効にすると、深夜に Eメールを送ろうとしているユーザーに対して、Mail Goggles が制限時間内に簡単な計算問題を何題か解くように促す。ユーザーが解答できなかったり間違えたりした場合は、その Eメールは送信されない。(出題される計算問題がどれ程簡単かを考えると、答えを間違えるのは酔っぱらいに違いない。また、このプログラムはユーザーの状態を実際に把握しているわけではないため、しらふの状態で間違えてしまったとしても、それがばれて笑い物になるおそれはない)

Mail Goggles というプロジェクト名は、「beer goggles」(ビール ゴーグル) という言葉に由来するという。これには、2つの意味がある。よく知られているのは、魅力のない相手でも素敵に見えてしまうくらい酔った状態にあることだが、もう1つのあまり知られていない用法では、警察が人々に酒に酔った状態を疑似体験させ、酔って運転することがどれ程難しいかをドライバーに学ばせるためにかけさせるゴーグルを意味する。

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