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2008年10月10日(金) 17時23分

「Brightmail」にブランドを統一、シマンテックのメールソリューションjapan.internet.com

シマンテックは2008年10月9日、メールソリューションのブランド名の刷新と中小企業向けのソリューショの拡充を行うと発表した。これらにより、市場シェアのさらなる拡大を目指す。

シマンテックのメールソリューションは、従来、大規模ないしは中規模の企業を中心にアンチスパムなどの機能を提供してきた。展開してきたブランドも「Symantec Mail Security 8100 シリーズ」など Symantec Mail Security だった。今回、ブランド名を変更し、ネットワークバウンダリ、ゲートウェイ製品の名称を「Brigtmail」に統一する。

Brigtmail は、米 Symantec が2004年7月に買収したメッセージングソリューションベンダで、北米では今でもブランド価値がある。ただ、同社ソリューション&プロダクトマーケティング部セキュリティグループのプロダクトマーケティングマネージャである今村康弘氏によると、日本での Brightmail の知名度は限定的のようだ。

新ブランドの「Brightmail」は10月16日から適用される。変更後の製品名はそれぞれ、「Symantec Mail Security 8160」が「Symantec Brightmail 8160 アプライアンス(2009年2月から適用)」、ゲートウェイ製品群の名称も「Symantec Brightmail Gateway ファミリー」となり、「Symantec Brightmail 8300 アプライアンス」、「Symantec Gateway Virtual Edition(10月9日発表)」などとなる。

さらに、「Symantec Anti-Spam」は、ブランド名変更後「Symantec Brightmail Message Filter」の製品名で販売される。

併せて、同社は中小規模の企業に対するソリューション展開を加速させるため、ライセンスの見直しも実施。現行の「Antispam」「Antivirus+Antispam」「+Premium Content Control」の3つのライセンスを、「Brightmail Gateway」に統一し、単一のライセンスで総合的なソリューションを提供する。これにより、今後のソリューション価格は、アプライアンス製品の価格にサブスクリプションライセンス価格を合算した金額になる。

ライセンス統合の目的は全ての機能を提供する統合アプライアンスのメリットをアピールし、購入比率の高いアンチスパムとアンチウイルスの組み合わせによる中小規模の企業への訴求力強化だ。

シマンテックは同日、メッセージングソリューション「Symantec Brightmail Gateway」の仮想アプライアンスバージョンも発表した。製品名は「Symantec Gateway Virtual Edition」。

同製品は、VMware Server および ESX で動作する。仮想化環境でメール管理システムを利用することにより、物理インフラの追加や構成の変更を行わずにスパムやウイルスフィルタ機能のキャパシティを調整できる。

価格も Symantec Brightmail 8300アプライアンスと同一の機能を備えており、ライセンスも同じ価格での提供となる。

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