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2008年10月10日(金) 10時43分

Microsoft、BI 機能を強化するツール群をリリースjapan.internet.com

Microsoft は、知識労働者がビジネス インテリジェンス (BI) ソフトウェアとともに、さらなる BI ツールと分析ツールを使えるよう支援する新しい BI 技術を発表した。

同技術は、『SQL Server』、『Office』アプリケーションの『Excel』や『Word』、『PerformancePoint Server 2007』といった主要製品と連携して利用する形で提供される。

新しい BI ツール群は、Microsoft が今年8月に製造工程向けにリリースした『Microsoft SQL Server 2008』に BI 機能を追加するための2つのプロジェクトを組み合わせた『Kilimanjaro』(開発コード名) を含む、複数のプロジェクトの中で記述されている。

Microsoft によれば、管理型セルフサービス分析機能とレポート作成機能を追加するための『Project Gemini』(開発コード名) には、新しいセルフサービス分析機能が含まれ、『Project Madison』(同) には、先進のデータ ウェアハウス機能が追加される予定だという。

Microsoft の BI 製品グループ担当マーケティング ディレクタ Andy Kamlet 氏は、取材に対し次のように語った。「ユーザーがより適切なビジネス決定をより迅速に行なうよう日々努めているなか、彼らにさらに力を与えるにはどうすればいいかという話だ。個人、チーム、そして企業 BI を、説明義務への対応性と管理容易性を備えた形で、すべて連携させることが狙いだ」

Kamlet 氏は、「Kilimanjaro はユーザーが Word や Excel を『Report Builder』のフロントエンドとして用いてレポートを作成できるようにする。Report Builder は、『SQL Server 2005』の付属ツールとして最初にリリースされた の BI 機能は、最近市場に投入された SQL Server 2008 がまだ『Katmai』という開発コード名で呼ばれていた、昨年に発表された機能に連なるものだ。

Microsoft は、SQL Server をベースとする BI ソリューションに関する顧客の総所有コスト (TCO) は、多数存在する競合ソリューションの中で、比較的低いと主張している。結局のところ、BI ソフトウェア分野でものだ」と述べた。Kilimanjaroは、もう数年続いている激しい競争がまだ決着していない。

Microsoft の最大のライバルは、昨年33億ドルをかけて BI 分野のリーダー Hyperion Solutions を買収した Oracle だ。Microsoft のライバルには他にも、昨年 Business Objects 買収に67億ドルをかけた SAP や、50億ドルで BI プロバイダの Cognos を買収した IBM がいる。

【関連キーワード】
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