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2008年10月09日(木) 00時00分

義兄弟に暴言 絶縁状態読売新聞

 70歳代男性。妻の兄弟との関係で悩んでいます。

 ことの発端は、妻の弟の嫁からの電話でした。兄弟夫婦一同で1泊旅行に行こうという話でしたが、希望にそわない所に行く話を進めていることに、私が腹を立てたのです。

 それがもとで話がこじれ、現在は絶縁状態です。私は一瞬にして信頼を失ってしまったのです。私の酒に酔っての暴言が原因であり、今は反省しています。

 私にとって妻の兄弟やその嫁は他人ですが、この年ですから、仲良く暮らしたいのです。しかし、修復の糸口を見いだすことができません。

 妻とはふだんはなんら問題なく過ごしています。ただ、こと兄弟の話になると、私の責任だからと言って話に応じません。私が、年下の義兄弟に謝るべきかどうか、お教え下さい。(栃木・B男)

 私の答えは簡単です。おそらく誰の答えも同じでしょう。謝りなさい。あなたが悪いのですから当然です。反省しているのなら、なおさらです。仲直りの機会なんてありません。どなたかに仲裁してもらっても、うまくいきません。仲裁して下さるかたもいないはず、奥さまを見ればわかります。奥さまのおっしゃる通り、あなたの責任なのです。

 あなたが深く反省し、今後は二度とこのようなことはしないと誓う。誠心誠意であなたが義兄弟に謝る。それが修復の糸口です。ここまでこじれると、通り一遍のわびでは、うまくいきませんよ。相手が年下とか義兄弟とかは関係ありません。

 あなたは日ごろから自分の意に染まない人たちを、心の内で軽んじてきたのではありませんか。それが言葉に出た。あなたは気付いていないけど、日常、奥さまを傷つけているかもしれない。今回の件をきっかけに奥さまとの関係を考え直してはいかがですか。妙な体面やプライドは捨てなさい。そこから始めます。

 (出久根 達郎・作家)

http://www.yomiuri.co.jp/jinsei/kazoku/20081009-OYT8T00206.htm