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2008年10月09日(木) 15時00分

佐賀の非弁行為:非弁活動で高額報酬、3被告に有罪判決−−佐賀地裁 /佐賀毎日新聞

 弁護士などの資格がないのに訴状を作るなどして430万円を受け取ったとして、弁護士法違反の罪などに問われた、商工ローン大手「日栄」(現・ロプロ、京都市)の元佐賀支店長、新谷満被告(59)=佐賀市川副町犬井道=ら3人に対する判決公判が8日、佐賀地裁であり、伊藤ゆう子裁判官は「弁護業務に対する社会的信用を低下させた」と指摘、3人に執行猶予付きの有罪判決を言い渡したほか、連帯して追徴金430万円を支払うよう命じた。
 判決は、新谷被告に懲役2年、執行猶予4年、罰金100万円(求刑・懲役2年、罰金100万円、追徴金430万円)▽同市末広一、会社員、西村満被告(57)と同市東与賀町田中、会社員、福田政男被告(55)にそれぞれ懲役1年6月、執行猶予3年(求刑・懲役1年6月、追徴金430万円)。
 伊藤裁判官は「少しでも返還されるのであれば幸いという債権者らの心情に付け入り、不当に高額の報酬を得た」などと指弾した。
 判決などによると、3人は07年7月〜08年4月、日栄から融資を受けていた佐賀市の事業主ら4人の依頼を受け、過払い金返還訴訟の訴状を作り、報酬を受け取るなどした。【高芝菜穂子】

10月9日朝刊

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081009-00000147-mailo-l41