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2008年10月09日(木) 19時33分

三浦容疑者、10日にロス移送 週明けに郡地裁出廷中国新聞

 【サイパン(米自治領)9日共同】一九八一年の米ロサンゼルス銃撃事件で今年二月にサイパンで逮捕され拘置中の元会社社長三浦和義みうら・かずよし容疑者(61)=日本では無罪確定=のロスに向けた移送が十日未明(日本時間同)、始まる。

 三浦元社長は移送後、週明けに罪状認否のためロス郡地裁に出廷する見通し。発生から約二十七年、事件は現場となったロサンゼルスで本格的な司法手続きに向け大きく動き始める。

 関係者によると、移送には民間航空便が使用され、サイパンからグアム、ハワイを経由し約二十時間かけて移動。ロスには現地時間十日午前五時ごろ(日本時間同日午後九時ごろ)到着の予定。

 三浦元社長は日本からサイパンを訪問中の二月二十二日、逮捕された。移送を拒否しサイパンで人身保護請求を申し立てたが、現地の地裁は九月十二日、請求を棄却し移送命令を出した。

 その後、ロス郡地裁が元社長に対する逮捕状の容疑のうち、妻一美かずみさん=当時(28)=の殺人は無効としたが、殺人の共謀は有効と決定。これを受けて元社長は移送に同意した。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200810090250.html