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2008年10月09日(木) 23時09分

出会い系殺到、県警が対策を検討 聴覚障害者ら利用のメール110番京都新聞

 聴覚障害者らが携帯メールで110番通報できる滋賀県警の「メール110番」に、出会い系サイトなどからの迷惑メールが大量に送られ、県警が頭を悩ませている。有効な通報は300件に1件程度しかなく、通常の110番通報を受理する通信指令課の負担になっており、対策を検討している。
 「メール110番」は1999年1月、県警が全国で初めて導入した。同課によると、有効件数は2006年14件、07年12件、08年は7月現在で49件。主に駐車違反の苦情や不審者情報の通報が寄せられている。一方、迷惑メールは1日に40−50件も届くという。
 「メール110番」は専用のパソコンを用い、メールを受信すれば赤ランプが作動し、課員がチェックしている。同課は10月異動で3人増員したが、今のところ、迷惑メールだけを排除するような仕組みはなく、課員の負担は大きい。
 同課は、「来年1月の新庁舎移転で導入する新通信指令システムで対策を図りたい」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081009-00000053-kyt-l25