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2008年10月09日(木) 00時14分

落雷のスギ並木伐採 群馬産経新聞

 群馬県安中市原市の旧中山道に残る国指定天然記念物「安中原市のスギ並木」の1本(樹高38メートル、腰高直径約1・2メートル)が落雷で枯れ死し、8日、伐採作業が始まった。

 安中市によると、並木は天和1(1681)年に安中藩主となった板倉重形が整えたと伝わるが、伐採木の年輪測定では、それ以前のものも含まれ、何度かに分けて植栽されたとみられる。昭和8年に計321本が国指定を受け、上毛カルタにも「中山道しのぶ安中杉並木」とうたわれたが、その後、相次いで枯れ死。これで15本を残すのみとなっている。

 伐採されるスギは昨年8月、落雷の影響で立ち枯れ状態となり、通行人などへの危険回避のため、今年7月に文化財指定解除を受け、準備が進められていた。

 作業をじっと見守っていた男性(77)は「雷に遭う前は立派だったんだけど。さびしいね」と、長年親しんできた木との別れを惜しんでいた。

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