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2008年10月08日(水) 12時15分

横浜の企業がCO2削減サポートサイト−削減量をポイント換算ヨコハマ経済新聞

 環境行動推進のアドバイス事業や、家庭向け省エネ商品のオンラインショップを展開する「ステップチェンジ」(横浜市中区本町)は10月1日、家庭での二酸化炭素(CO2)削減をサポートする国内初のソーシャルコミュニティサービス「エコチャレ」を開設した。電気やガスの消費量からCO2排出量を計算する「環境家計簿」機能を備えたもので、課題を達成するとポイントが得られるサービスや、参加者のポイント獲得ランキングを表示するなど楽しみながら環境行動を実践できるよう工夫されているのが特徴。
 
 同サービスの目玉となる「環境家計簿」は、毎月の電気、都市ガス、プロパンガス、水道、灯油、ガソリン、軽油の7つの使用量を入力するとCO2排出量が計算され、グラフで過去の数値と比較できる機能。航空機や物品購入などのCO2排出量の加算や、カーボンオフセット(商品製造などで発生したCO2などの温室効果ガスを植林などCO2削減策に投資して相殺する仕組み)による差し引き分の入力、地域ごとの電力会社の発電方法を考慮した換算が可能でより正確な数値が算出される。そのほか、環境家計簿に毎月入力することで、ポイントが加算され商品交換することも可能なほか、毎週「エコ課題」が出題され、課題達成へ向けた利用者同士の情報共有や、友達や同僚とチームを作って互いにポイント数を競うシステムも設けている。利用者は現在約500人。同社ではシステム自体の販売なども視野に入れ、今年度中に5万人の利用を目指している。
 
 ステップチェンジ専務取締役の松村直輔さんは「環境は世界規模の問題なので、身の回りの切実な問題として切迫感を感じられないこともあると思う。このサービスではこれまであったCO2排出量の換算サイトに比べ、より正確に算出できるシステムを構築し、利用者のモチベーションが上がるよう工夫した仕組みなので興味のない方にも環境改善に向けて考えるきっかけになるのでは」と話す。
 
 サイトの利用には登録(無料)が必要。詳細はエコチャレサイトから。

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